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映画・ゲーム考察

ゲーム雑記#3 -1/31 [2024]

LIFE IS STRANGE 2は素晴らしい体験だった. 最高だった!

 

命の力強さを取り戻して漲ったような気分になる。自己と家族のつながりにかんして、記憶を反芻する深い内省的体験をもたらす。自己と家族・世代・社会とのつながりについて、つまり業について考察する端緒を与えてくれる。

 


プレイヤーがショーンであることについて、そして母カレンについて、どこかに書いたけれど、ダニエルについて言えば「移民であり、かつスーパーパワーを持つ」という『マン・オブ・スティール』(2013)と同様の構図を以って、フランスという外部から、アメリカという超大国の力を、そして英雄神話を再定義する試みであるようにも思えた.

 


もっとも素晴らしいと思うのは、トラウマを抱えた人間が語りたくても語りがたい「被差別体験」、すなわち、社会に生ずるマクロな分断・対立のきっかけとなるミクロな衝突をそのまま捉えて物語にしたことだと思う。多くの人々にとってこのゲームは、あまりに多くのことを代わりに世界中へ届けてくれる。

 


ショーンにはスーパーパワーがなくても、理不尽に耐える不屈の精神と、倫理観・道徳・思いやりに基づく判断力がある。それがダニエルに受け継がれて、内面的に成熟した本当のスーパーヒーローが生まれたらいいな…(そんなアメリカという国家への願いが込められているようにも思えた)

 

 

 

こんなにミクロで、プライベートで、個人的な物語でマクロを語れるなんて!

 

 

 

このゲームは、多くの人が「これは私の物語だ」と感じるので、大切にしたい物語だ。